過去ログ - 垣根「言ってるだろう、俺に常識は通用しねえって」
1- 20
2:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(秋田県)[sage]
2012/05/16(水) 20:39:48.92 ID:1rgOThAPo
「ふう、ここまで来れば大丈夫だろう。」

遠巻きに校門を見つめつつ、俺は勝ち誇った顔で汗を拭った。
もっともこれで、明日の朝の会の議題は決定しただろうが。


朝の会、帰りの会とは恐ろしいイベントだ。

クラスに一人はいるチクリ魔が、一度誰かの「悪行」をその場で告発すれば、
それがどんなに些細なことでも、たちまちそいつを裁く魔女裁判が開廷しちまう。


そこには弁護人はいねえ。
いるのは告げ口と断罪が趣味みたいな検事(チクリ魔)と、
明日は我が身と知らずに吊し上げを望む傍聴人 (クラスメイト)と、
検事の言葉を鵜呑みにするだけの無能な裁判長(担任)だけだ。
考えるだけでウンザリしてきやがる。


まあいい。

別に有罪になったところで火刑になるわけじゃあない。
食らってもせいぜいが担任のお小言だろうし、その程度で掃除をサボれるなら軽いもんだ。
そう思い直すと俺は、早速遊びに出かけるため、家路を急いだ。


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
332Res/191.97 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice