過去ログ - 許嫁「末永く宜しくお願い致します!」その5
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◆vF1GrLS8msUg
[saga]
2012/06/27(水) 21:21:11.32 ID:11Go0j4AO
お父さんの葬式は、顔も見た事がないような遠縁の親戚の人が喪主を勤め始まった。
私も男くんも、正直このとき何がどうなっているのかさっぱり理解出来ていなかった。
ただ、わかっていたのは優しかったお父さんが居なくなった事。
お父さんのお棺の前で男くんと二人ぼんやりとしていると、隣の部屋から親戚の人たちの話声が聞こえてきた。
『うちではあの子引き取れないわよ! それに、男の子はよその子らしいじゃない!』
『うちも子供が大学で何かと物入りで……』
難しい話もあったが、大まかに話の内容は理解できた。
誰も、私たちを引き取ってはくれないのだ。
話が理解できないのか、あるいは頭に入らず耳を通り過ぎていってしまっているのか、男くんは無表情のまま、ただただお父さんのお棺を見つめ続けていた。
この日、お父さんは私たちの目の前から居なくなった。
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