過去ログ - 安心院「『とある魔術の禁書目録』か」 -SS速報VIP

過去ログ - 安心院「『とある魔術の禁書目録』か」

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233:悪平等　 ◆UWn7rE7hmxR/[sage saga]
2012/05/21(月) 23:57:10.89 ID:NlYEZhaO0
「……ムカつくボケ野郎だ、偉そうにしやがって」

「あら、黒子は偉い子ですのよ？　気品溢れる礼儀正しい淑女ですので」

　蛾々丸の言葉に軽く返す黒子、その顔には不敵な笑みを浮かべているが――美琴は感じていた。

以下略

234:悪平等　 ◆UWn7rE7hmxR/[sage saga]
2012/05/22(火) 00:03:09.14 ID:h3u1ySwG0
　吐き捨てるように黒子は言う。

「わたくし達風紀委員はみな、市民を守るために体を張っているんですの。他人の痛みなど喜んで引き受けますの。……あなたのような能力はわたくし達風紀委員への侮辱そのものですの」

「そうでしょうかねぇ、いいものですよ？　罪悪感をも押し付ける、だから私に悪気はないし悪い事をした気もない。誰がどうなろうと、それは単なる不慮の事故でしかないのですから」

以下略

235:悪平等　 ◆UWn7rE7hmxR/[sage saga]
2012/05/22(火) 00:04:15.22 ID:h3u1ySwG0

以下略

236:悪平等　 ◆UWn7rE7hmxR/[sage saga]
2012/05/22(火) 00:05:21.57 ID:h3u1ySwG0
「な……っ！　てめぇ！　何しやがった！」

「何と言われても、わたくしの能力は所詮レベル4、お姉様の能力には遠く及びませんの。ただの――『空間移動』【テレポート】ですのよ」

以下略

237:悪平等　 ◆UWn7rE7hmxR/[sage saga]
2012/05/22(火) 00:06:31.24 ID:h3u1ySwG0
「凄い……黒子、あんた……」

　美琴は驚く。
　黒子も優れた能力者、風紀委員であることは誰もが認める事実だ。
　だが、美琴が勝てないと感じた相手に勝利する、というのは驚愕と言わざる負えない。

以下略

238:悪平等　 ◆UWn7rE7hmxR/[sage saga]
2012/05/22(火) 00:07:17.42 ID:h3u1ySwG0
「ですが、私から情報を聞き出そうというのはおやめになった方がよろしいかと。私にあらゆる拷問、責め苦は通用しませんからねぇ」

　くつくつと、蛾々丸は地面に張り付けられたまま笑う。
　確かに、蛾々丸はあらゆる苦痛、痛みを誰かに押し付けられる。自白剤や薬物効果などもどうせ誰かに押し付けてしまうのが目に見えていた。

以下略

239:悪平等　 ◆UWn7rE7hmxR/[sage saga]
2012/05/22(火) 00:08:17.46 ID:h3u1ySwG0

以下略

240:悪平等　 ◆UWn7rE7hmxR/[sage saga]
2012/05/22(火) 00:08:55.06 ID:h3u1ySwG0
「あーらあら、やっぱり負けてるのね蝶ヶ崎くんは」

「！」

　声がした。

以下略

241:悪平等　 ◆UWn7rE7hmxR/[sage saga]
2012/05/22(火) 00:09:25.67 ID:h3u1ySwG0
「……想像にお任せするよ」

　ギロリと、鶴喰が初めて美琴と目を合わせた。
　その口元は怪しく歪んだ笑みを浮かべている。

以下略

242:悪平等　 ◆UWn7rE7hmxR/[sage saga]
2012/05/22(火) 00:09:57.48 ID:h3u1ySwG0

　ダンッ！　と何かを踏むような音が響いた。

以下略

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