過去ログ - 律「九つの、物語」
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2012/10/07(日) 22:46:27.92 ID:GjkxAV7O0
「大丈夫ですか!?」

やがて、大きな声がした。
振り向くと、そこに梓が立っていた。

梓は私を急に抱きしめた。

「ごめんなさい、律先輩。」

「え…?」

「律先輩をこんなに追いつめていたなんて、気づかなかった…」

少し戸惑った。
私が自殺でもするのかと誤解したのか。

私は梓に抱きつき、大声を出して泣いた。
私は誰かの胸を必要としていた。

あれほど溜めていた涙がいきなり溢れてきた。



澪は本当に去ってしまったのだ。


第八話「わかれ道」 おわり


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