過去ログ - 律「九つの、物語」
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2012/10/07(日) 23:02:00.12 ID:GjkxAV7O0
澪が去ったあの日。
雨の中で何が起きたんだろう。

私と梓が体験していたことはまったく違っていた。

「律がいないんだ。」

いきなり電話が来て梓は戸惑うことしかできなかったそうだ。

「いないって…?」

「分からない。ただ、いなくなる前、思い詰めた顔をしてた。
 嫌な予感がするんだ。雷が鳴っているし、たぶん河原にいると思う。
 一緒に探してくれないか?」

ここでも矛盾しているが、
私は河原でぼんやりしながら一人で立っていたみたいだ。

私は最後まで一人だった。


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