過去ログ -  垣根「私は神だぁ!」 上条「・・・・」 一方通行「なんだぁ?」
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70: ◆BE/7vZkX1k[saga]
2012/06/13(水) 09:57:45.10 ID:/cKB4pMIo
一方「……なンだっつゥンだ、クソッタレ……」

一方(糞、こンなはずじゃなかったンだ……)


学園都市最強のLEVEL5、一方通行は、苛立っていた。

なぜ苛立っているのかは、なんとなく、分かってはいるのだ。


一方(こンな平和で甘ったれた世界、俺には無縁も無縁だったハズだっつゥのに……)


今の今まで、彼は泥沼の世界を生き歩いてきた。

幼い頃、誰にも理解されず、誰にも受け入れられず、ただ『能力』の持ち主としか世界に見てもらえなかった時代。

学園都市の遥かなる目標『LEVEL6』に到達すべく、一万人以上の少女たちを殺し続けた時代。

そんな中で出会った二つの光。

一つはちらちらと、しかし激しく、彼の心を赤く紅く照らす光。

もう一つは、ほんのりと、淡く、やさしく、仄かな温度を彼に感じさせ、小さく灯り続ける光。

彼は、そんな二つの光に引き上げられながら一度は泥沼から抜け出しかけたにもかかわらず、再び泥沼に舞い戻った。

少し、期待していたのに。もう、こんな世界から逃げ出せて、ただ暖かな光を抱いて、いつまでも過ごせると、そんな望みを抱いてしまったのに。

彼は、世界に裏切られた。

もう、戻れないと思った。

戻らなくてもいいと、思った。


自分が光を抱くことは出来なくとも、世界に、この光を壊さずに包み続けてくれる優しさをもたらす事が出来ればいい。

そう思っていたのに。


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