20:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]
2012/05/19(土) 00:07:11.57 ID:o3uW977ro
あんなことがあった後だったのでなんだかいたたまれなくなって
その場から逃げ出すように帰途に着く
少し歩いて冷静になると慌ててあの場を出てきてしまったことに後悔した
なにより澪ちゃんには何も言わずに来ちゃったから
でも戻ることなんて出来そうにない
紬「別れの挨拶くらいはしときたかったな」
もちろんさっきの行為に対しての「ごめんなさい」という返答ではなく
ただ「じゃあね」とか「またね」といった類のもの
ふと先程のことを思い返すと、顔がほのかに熱くなる
思ってもみなかったまさかの出来事、だけど嫌じゃない
むしろ……
私は来た道を振り返り軽音部が陣取っていた場所を探した
だけどここからじゃ人ごみに紛れて澪ちゃん達を判別できない
空にはさっきの風船がフワフワと浮かんでいる
紬「どこにも引っ掛からなかったのね。あの女の子かわいそうに」
その言葉とは裏腹に私はなんだか嬉しくなってしまった
私はさっきの素敵な出来事を何度も何度も思い返し
ゆっくりゆっくりと家路に着いた
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