105:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)[saga]
2012/06/02(土) 23:24:02.09 ID:cmlmztc50
  
 程良く、角の店を曲がって歩いてきたのはあずさだった。 
  
 着物の袖をひしと襷(たすき)であげてある。 
  
 本来、こういった荒事をする場合は違う結び方をするものだが、 
 彼女はいつもの通りの花結びであった。 
  
 少し後ろから随ってくるのはやよいだ。 
  
 薙刀を持たされて大分、難儀な様子。 
  
 「こうなれば私たちはもはや帰っても支障はあるまい、 
 しかし千早太、人の母をなんと心得る」 
  
 「武人だ」 
 すぐさま答えが返ってくる。 
  
 「間違ってはおらぬが……」 
  
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