過去ログ - 真、まことの剣豪
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13:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)[saga]
2012/05/19(土) 16:28:55.84 ID:PUm5wcli0

「今のおまえとより一つ下の十六歳、
私が十八だった。

その言葉を言われてはっと気がついた。

命をかけるのは、命が最も惜しい時なのだと」

今は黙っていよう。

そう考え、じっと耳を傾けていた。

「父上」

今日はよく話すものだ、と感じる。

「よいか、この先どんな困難や大敵と出会うやもしれぬが、
自分の思ったことは曲げてはならん、
意志を強く持て。

それが人を二本の足で立たせる所以よ。

たくましく、そして、有意義にいきよ……真」

「はい、もちろんでございます」

私は父に対してそう答えたが、
頬を伝う涙をどうしたものかと思案に暮れていた。



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