138:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋)[saga]
2012/06/09(土) 21:54:53.39 ID:jtYlRIjQ0
どこかで見たことがあった。この女を知っている。
「高木の娘にございます」
「ああ、そうであった、そうであった……」
「如月殿が雨の日に傘をご用意とは、雨でも降りそうでございますな」
ほほ、と笑う。
「雨が降っておるゆえ、こうしてさしているのだ」
がっかりした内心を表には出さずに言った。
「ほら、濡れていますよ。
どうぞこの手ぬぐいをお使いくださいませ」
そう言って渡してくれる親切さが身に沁みる。
が、ずいぶんと分厚い。
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