162:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)[saga]
2012/06/16(土) 21:49:47.19 ID:iK2FkONM0
「きっと入るに踏ん切りがつかずに迷っているのだろう。
みき、連れてくるのだ」
「はい」
そう言ってゆっくりと頷く姿は、以前の自分からは想像もできなかった。
ここへ来てよかった。
思えば自分の盗みの業も決して無駄ではなかったとも考えるのである。
門のところまで小走りで行った。
長く、後ろで結った髪が揺れる。
「どうしたのですか?」
娘に声をかける。
自分も娘だが、やはりこの子よりは年上だ、と思った。
338Res/186.16 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。