163:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)[saga]
2012/06/16(土) 21:52:55.99 ID:iK2FkONM0
「あ、姉についてお助けいただこうと参ったのですが……」
まっすぐこちらの目を見ながら言って、
その後、俯いて続けた。
「なかなか入る決心がつかなくて」
「そういうことなら遠慮はいりませんよ」
みきは優しく応対した。
「それでは……」
「ええ、こちらに」
案内をする。
まずは千早太に会わせるのが良いだろうと思う。
「あの」
不意に訊かれた。
まだ何かあるのか。
「ここには女の人もいるのですね」
「あたしは特別、
色々あって如月千早太さま、という人の下で使われているの。
今から会いにいく人よ」
「そうなんですか。
凄いですね、何だか楽しそう」
「楽しいことだけじゃないのよ」
それにしてもこの娘は、
千早太の名前を出したら嬉しそうにしている。
何かあるのだろうか。
「相談を装って不意を突く……」みきは呟いた。
「何か?」
「いえ、何でも」
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