181:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)[saga]
2012/06/16(土) 22:42:26.82 ID:iK2FkONM0
「ふう」
深いため息をついて立ち上がる。
術が解けたのか、動けるようになったやよいがこちらにきて言う。
「良かった。
もう二人とも死んじゃうかと思ったよ」
「本当に危なかった」
「あたしじゃできないね、今の……」
「うん、これはあたしの、最高の隠し武器なんだから」
「いいなあ。
まあ、それはそうと、この人早く縛ろう。
そしたら、奉行所に知らせないと」
「そうだね、お団子も待ってるし」
「千早太さまじゃないの?」
それを聞いて、みきは自分の顔が熱くなるのを感じる。
「ここはもう良いから、呼んできなよ」
「あ、うん。
ありがとう!」
勢い良く駆けて行くみきの背中を見送りながらやよいは呟いた。
「あんなに嬉しそうにして……」
素敵に微笑んだが、その顔を見る者はこの場には誰もいない。
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