241:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋)[saga]
2012/07/08(日) 21:13:23.36 ID:n9gQtJ6k0
「では……、こちらはいかがでしょうか」
隣の引き出しを開いて、艶のない黒色の鞘の刀を一振り持ち出した。
「良い色だが、中身がまともでなくては仕方がないのだ」
「使い良いと思いますよ。
少し短めで、真之丞様に合った二尺三寸五分」
やはり分かっている。
女だてらに刀問屋を切り盛りしているのは、
こういう所に良く気の付く女子であるからだろうと、千早太は感心した。
「ふむ、確かに」
刀身を出して、刃筋を日の光にかざす。
曲がりや歪みが無いかを入念に確かめるのは、
命を預ける道具を選んでいるのだから当然のことである。
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