過去ログ - 真、まことの剣豪
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249:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋)[saga]
2012/07/08(日) 21:42:12.58 ID:JYv91j+b0

「なめやがって!」

一斉に襲いかかる。

斬りかかってくるところをあずさは一歩踏み込んで、柄を押さえる。

対手がそのまま振り下ろすところを、半歩左へ。

伸びきった腕を捻る。

剣はあずさの手に。

刀身を翻して峰で、撃った。

右のわき腹に強い衝撃。

一瞬、息が止まる。

男はそのまま意識を失った。

「えい」

後ろではやよいの声がする。

鳩尾を肱で撃って、仰け反ったのを背負い投げている。

その一瞬の動作を見て、

次の男の刀身を躱す。

体移動をしつつ、脇差を奪った。

二の太刀をそれで受け流し面を叩く。

斬りはしない。

峰打ちだ。

やよいも、二人目の男の横薙ぎをしゃがんでやり過ごし、顎に掌底を当てる。

そのまま男は後ろに倒れた。

同時に最後の一人があずさを襲う。

男は何が起こったのか分からなかった。

斬りかかったはずが、突然天地が逆さになった。

年上の女の声がする。
「腕を落とされたいですか?」

左脇には脇差が当てられていて、身動きができない。

「まいった……」

「いいえ、許しはしません」
冷たく言い放つ。

「どうすれば」

「案内をしなさい。

呉服、天海屋まで」

後ろでは、やよいが男共を縛り上げていた。



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