過去ログ - 真、まことの剣豪
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280:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)[saga]
2012/07/15(日) 21:16:07.65 ID:StkKHyuC0

「それを使って、片目をよこしなさい。

どちらの瞳でも構いません。

あなたのは、とても綺麗ですから。

それと引き換えです」

ぞっとするような微笑だった。

そして、その答えにも驚いた。
「はい」

「待て、
女子の顔に傷をつける訳にはゆくまい。

私がやろう」

意識して言った言葉ではないが、自分自身、納得のゆくものだった。

「……。

それほどまでの決意なのですね」
ふいに、貴音が俯いて言葉を放った。

その瞳から漏れる悲しみを隠すように。

「はい」
真之丞とひびきは、同時に答える。

「なれば、致し方ありませぬ……。

お好きになさい」



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