37:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)[saga]
2012/05/21(月) 22:24:40.52 ID:sMurzLOZ0
「いざあ、到着」
そう言った千早太の前には今しがた、
用を足し終えたあの男が立っていた。
「ちょ、待て、待てい!」
これは千早太の叫び声。
「なんだおまえ!」
力強く、そして瞬時に矢をつがえ、
短弓を引絞る、
という動作を一呼吸のうちに終え、
男は放った。
「馬鹿大声を出すな」
遅れてたどり着いた真之丞の目にはちょうど腹に矢が突き立つ友人の姿が入った。
仰向けに倒れ、
今登ってきた緩やかだが長い斜面を転がるのを見たところで、
視界の端に刀を抜いた男が御堂から出てくるのが映る。
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