過去ログ - 真、まことの剣豪
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55:×菊池、○菊地[saga]
2012/05/27(日) 21:35:42.08 ID:ErBideRw0

冗談のつもりで柄に手をかけようと、
真之丞はしたのだが、
そうする前に強烈な一閃が右手の甲をぴしと叩いた。

「いた!」
こんなことができるのは、
この場に、いやこの江戸に、あずさをおいていない。

千早太は腹を抱えて、くくく、と笑いをこらえている。

「今日はいやに暑いようですから、この鉄扇をおまえに貸します」

人間業ではない。

自分の母親ながら、その動きに、さすがに汗をかいた。

確かに、この季節にしてはちと暑い。

途中で千早太に心太でも買わせようと思った。



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