63:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)[saga]
2012/05/27(日) 21:54:09.49 ID:ErBideRw0
「ほら、真」
と言い、こちらを見る。
「あ、ああ……。
その、私は菊地真之丞と申す者だ。
ここからすこしある屋敷で剣の道場をひらいておる。
これは、そなたへの金子だ、大層困っていると訊いたのでな」
「そんな、理由もないのに……
いきなりはいただけません、お侍さま」
俯き、答える。
「それなら今考えた、やよい、明日より菊地家へ参って、
掃除、洗濯、炊事、と母上を手助けせよ。
これは手付金だ」
沈黙、長い沈黙。
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