82:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)[saga]
2012/06/02(土) 21:21:39.69 ID:cmlmztc50
一
「で、結局、ひどくお叱りを受けたようだな」
千早太が口を開く。
「だからまな板にせよと言うたものを」
「鉄扇に傷がついたと言われて、私に傷が増えた」
赤く腫れた額を押さえながら、真之丞は言った。
「腫れただけではないか、それは傷とは言わん。
見よ、この向う脛(むこうずね)の傷跡を!」
千早太は、威勢良く袴をたくしあげ、脛を見せる。
「それは、おまえが犬にちょっかいをだして噛まれたときのものだろう」
「それは某と真との秘密、決して他人に漏らすでないぞ」
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