6:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2012/05/19(土) 23:03:25.92 ID:tZuTq0oxo
……
彼女には意外とふざけたところもある。
それに気付いたのは軽音部での集まりでのことだった。
7:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2012/05/19(土) 23:04:54.20 ID:tZuTq0oxo
目的地に着くと、先に部屋を確保してくれていればいいのに、店先で他の子たちが待っていた。
メンバーの中には唯ちゃんの妹の憂ちゃんや、軽音部とは関係のない和ちゃんまでいる。
軽音部の集まりとはいうが、それは私を都合よく呼び出すまでの名目で本当はただの遊びだったのだ。
8:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2012/05/19(土) 23:07:13.67 ID:tZuTq0oxo
和「私はいいですよ聴いてるだけで。下手だから、恥ずかしいです。」
さわ子「だめよ、楽しまなきゃ。それにりっちゃんだって歌ったんだから。」
9:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2012/05/19(土) 23:07:43.38 ID:tZuTq0oxo
……
屋上での会話からしばらく変わったことはなにも起きなかった。
ほんらい生徒との間に何か起きる方がおかしい。
10:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2012/05/19(土) 23:08:11.36 ID:tZuTq0oxo
同性にそういう関心を抱くことに疑問を持たなかったのは、高校時代の経験があったからかもしれない。
バンドでギター兼ヴォーカルを務めていた私は、自分でいうのもおかしいが校内では目立つ方だった。
11:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2012/05/19(土) 23:08:42.49 ID:tZuTq0oxo
唯「さわちゃん、最近いーことあった?」
かじりかけのラングドシャを振り回しながら唯ちゃんが訊いた。
12:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2012/05/19(土) 23:09:13.84 ID:tZuTq0oxo
夏休みの直前。軽音部の部室前の廊下。
さわ子「あら真鍋さん。どうしたの。」
13:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2012/05/19(土) 23:09:41.31 ID:tZuTq0oxo
さわ子「そ、正解!」
思わず顔がにやけてくる。
14:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2012/05/19(土) 23:10:08.64 ID:tZuTq0oxo
その翌日、今度は階段の前で彼女を待ち伏せした。
来る保証はなかったが、彼女は来た。
15:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2012/05/19(土) 23:10:35.20 ID:tZuTq0oxo
薄暗くてよく分からないが、彼女の頬は今日こそ赤く染まっているのかもしれない。
ようやく私は確信した。
私たちは内緒の話をしているのだ。
16:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2012/05/19(土) 23:11:02.72 ID:tZuTq0oxo
◆◆◆◆
電話やメールがあれば、いつでも繋がっていられるというのは嘘だ。
55Res/30.59 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。