過去ログ - 【Fate】汝、自らを以って最強を証明せよ【コンマで聖杯戦争】
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972:1 ◆otXcqJ9cB.[saga]
2012/05/21(月) 19:55:30.17 ID:IFoGuu2Co


≪プロローグ≫





今から幾ばくかの時が過ぎる前。

それは一年なのか、10年なのか、100年なのか、それとも一分前なのか。

少なくとも『過去』に間違いはない。

その時間軸の貴女は陣の上に立ち、高笑いを上げている。

それはまさしく魔女の笑い声。

時計塔の一室で起きたそれは、当時の時計塔所属の魔術師たちが動くのに十分すぎる理由だった。

そしてその先人を切るのは、『魔導元帥』と呼ばれる老人。

キシュア・ゼルレッチ・シュバインオーグ。

偶然居合わせ、そして行動するに際して珍しく自ら動いてくれた。

だからこそ、彼女の工房まで辿り着けている。

そして、吹き飛ぶ最後の結界。

それと同時に踏み込んだ全員が見たそれは、絶句するには十分すぎる状況だった。


「ふっ……ふははは………あーはっはっはっはっは!!手に入れた!私は手に入れたぞッ!ゼルレッチ!!」

ゼルレッチ「………あのな御主、何をしている?」

「何、だと?どう見ても死徒化じゃないか」


貴女はそう言い、腕を組んでふんぞり返る。

それに額に手をやるのは一部の魔術師たちだった。

同じく、ゼルレッチも呆れたように貴女を見ている。

そんな、貴女の状況は単純だった。

部屋中に刻まれた魔法陣。

これは死徒化に際しての補助を目的とした陣だろう。

加えて、散乱した薬品。

これが死徒化となる大本だ。

さらに加えて、服。

それは陣の上に落ちていて、触ればだが温もりが残っているのだろう。

貴女は足に引っかかったそれを蹴り飛ばし、そしてそのあどけない容姿に見合わないほどの笑みを浮かべている。

そうである。

その服は先ほどまで、貴女が着ていたもの。

全ての意見を代表するかのように、ゼルリッチは口を開いていた。


ゼルリッチ「………何故、子供になっている?」

「趣味だけど……悪いのか?」






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