過去ログ - 【Fate】汝、自らを以って最強を証明せよ【コンマで聖杯戦争】
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902:1 ◆otXcqJ9cB.[saga]
2012/05/22(火) 20:41:42.26 ID:a10Dfdrco



切嗣「……っ!?」


その感覚。

切嗣が「やばい」と認識するに十分すぎるもの。

引き離そうとするが逃げれず、力が抜けていく。

死徒の腕力に加え、元々から貧血気味。

逃れる術は無く、体を支える力すら存在しない。

魔力消費、そして血液の不足。

それが意味するのは、自己の命の危機。

きっと、セイバーは強制的に霊体化しただろう。

そこまで考え、切嗣は足元が無くなる感覚を感じた。

浮遊して、落下する。

それは、意識が落ちるという感覚を表すにはこれ以上ないものだったろう。


「ん………ん?おい、どうした衛宮切嗣?」

ライダー「……マスター、飲みすぎです」

「あっ」


血に酔ったようなとろん、とした目から一転。

今のこの状況を確認した貴女は、ベッドに倒れこんだ切嗣の頬を叩く。

そこで入るライダーの一言。

それを理解したと同時に貴女は治療を開始していた。


「ああくそ、やりすぎたな……!」

ライダー「傷自体はそこまでではありませんが、生命力が極端に低下しています。加えて、血液不足ですね」

「それはチェスで言えばチェック寸前だぞ、ライダー……」


貴女は口を拭い、切嗣のチェックをする。

魔力さえあれば刻印が彼を生かすだろう。

ただそれは理解できたが、パス構築が厄介だった。

こちらは彼の血液を介してこちらに魔力を奪うことは出来るが、こちらから魔力を送るとなると血液でのパスは構築できない。

そうすれば確実にグールになるし、そもそも死徒の本分とも言えるのがそれだ。

グールが得た力は大本である死徒に還元され、死徒を強化する。

死徒は奪うのは得意だが、分け与えるのは苦手。

まさにそれを端的に表していた。





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