738:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/04/28(日) 21:32:03.50 ID:u4iUy+vro
翌朝、俺は早い時間の電車で久し振りに姉さんと二人で登校することができた。早朝の
電車はまだラッシュ前で空いていたので、俺は姉さんと隣り合って座席に座ることができ
た。
「俺、昨日この電車で座ったまま寝ちゃってさ」
俺は昨日寝過ごして終点で折り返した結果、遅刻してしまったことを姉さんに話した。
姉さんは笑い出した。
「ばか・・・・・・。眠ってしまいそうなときは座っちゃいけないんだよ。駅までたかだか二十
分くらいなのに」
「それはわかってるけどさ。昨日は姉さんに会えなくて気落ちしちゃって」
「ごめん。あたしが一緒だったらあんたのこと起こしてあげられたのにね」
「まあ、寝不足を取り戻せたからいいんだけどさ」
姉さんと一緒にいるだけでこんなにも落ち着く。俺たちはお互いにもう女のことは話題
にはしなかった。少ないとは言え周囲にはそれなりに生徒の姿もある。それにもうこの件
でグダグダと話し合う必要なんかなかった。昨日の姉さんとの決め事が全てだ。手段は全
面的に俺に任されていて、姉さんがそれを気にして質問するような必要はなかったのだ。
「なんだったら寝てもいいよ。今日は起こしてあげるから」
「やだよ。せっかく久し振りに姉さんと一緒に登校してるのにもったいない」
「・・・・・・ばか」
姉さんは少し赤くなった。
「何時くらいに学校に来たのよ」
「昼休くらいかな」
「何で? 乗り過ごして折り返したくらいでそこまで遅れることないでしょ」
姉さんは驚いたようだった。「いったいお昼まで何してたの」
次女に捕まっていたのだ。そして次女の生徒会長への執着振りを思い知らされていたの
だ。そのことを話していいのかおれは一瞬ためらった。でも、もう俺と姉さんの間には隠
し事はなるべく少なくしたかった。今現在、最大の欺瞞と嘘を姉さんに対して抱えている
俺は、せめて女関連以外のことで姉さんに対して隠しごとを作りたくなかった。
「実は・・・・・・電車の中で次女に起こされた」
俺は思い切ってそう言った。今さら次女との仲を疑われることはないだろうけど、姉さ
んだって人並みに嫉妬はするのだ。
「へ? 次女ちゃんに会ったの?」
「うん。折り返してあいつの学校のとこまで行っちゃったみたいでさ。いきなり登校中の
あいつに起こされた」
「あんた、最近あの子とは会ってなかったんじゃない?」
「すげえ久し振りだったよ」
「次女に会ったのはわかったけど、それにしても昼休まで何してたのよ。学校に来るまで
時間かかり過ぎでしょう」
「次女に絡まれてた」
「何だって?」
姉さんの表情が変わったの見て俺は慌てて言葉を繋いだ。
「いや。絡まれたって言うか、妹友と会長が付き合っているみたいだって話をしたら、付
き合えって言われてさ。ファミレスに連れて行かれた」
「・・・・・・あんた、次女ちゃんに話しちゃったの!?」
「ああ。まずかったかな」
「次女ちゃんの様子を見てわからなかった?」
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