過去ログ - 女神・2
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756:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/05/27(月) 23:42:12.32 ID:/LNrht/Ro

 俺は少しためらったけど、結局その病室のスライドドアを恐る恐る開いた。姉さんに会
いたい気持がためらいに勝ったのだ。

「兄友さん」

 妹友が横になっているベッドサイドに寄り添っていた妹が、驚いたように俺に声をかけ
た。

「え?」

 俺は妹友に付き添っているのは姉さんだとばかり思ってた。けれど、そこにいたのは姉
さんではなく妹だった。

 妹と妹友が寄り添っている姿に驚いている俺を、ベッドで横になっていた妹友が見た。

「・・・・・・お兄ちゃん。何で?」

「具合はどう?」

 俺は病室に入った。六人部屋のようだったけど、その部屋には妹友以外には患者はいな
いようだった。一番奥の右側に妹友が寝ていて、それ以外のベッドは綺麗に毛布が畳まれ
ているところを見ると、この部屋の入院患者は妹友だけなのだろう。

「来てくれたんだ」

 妹友がそっと言った。妹がそんな彼女の表情をじっと見ていた。

「いきなり倒れたって妹に聞いたからさ」

「・・・・・・嬉しい。お兄ちゃんが来てくれるとは思ってなかった」

 妹友が顔を赤くした。この様子では妹友の体調は心配するほどではないのかもしれない。
姉さんを追い駆けてきたなんて言えなかった。でもこれでまた妹友には余計な期待をさせ
てしまったかもしれない。

「心配だったしな。そういや姉さんが付き添って来たんだろ? 姉さんはいないのか」

 それを聞いた妹友は、赤くなっていた表情を曇らせた。

「・・・・・・着替えとか家に取りに行ってくれた。あとでお母さんと一緒にまた来るって」

「そうか」

「お兄ちゃん・・・・・・。お姉ちゃんと生徒会長先輩のこと妹ちゃんから聞いたんでしょ」

「うん? ああ、そのことね。聞いたよ、つうか妹ちゃんの誤解だと思うよ」

 後半はこれまで黙って聞いていた妹ちゃんへの言葉だった。このとき俺は相当無理をし
ていたと思う。


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