159:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[sage]
2012/06/17(日) 01:47:43.41 ID:2aEcuTgbo
「春香、句読点がないわ」
千早が憤怒の形相で怒っている。
句読点? はて、台本形式の時はつけていなかったはずだが。
「あくまで一つの意見よ?」と、彼女は続ける。
「私は好きな小説家の筆致を模倣しているだけだし、小説など当然SSに書き方のルールなんて無い。偉そうなことは何一つ言えないわ。
でも、ト書きじゃないんだし地の文には句読点を入れるべきね。読んでいる時に頭の中でどこで区切りを入れたらいいか分かったもんじゃない」
「地の文のほとんどを過去形で結んでいるのも少々気になるけど、これはプロの小説家にも多く見られる文体だから敢えて訂正するほどの事ではないわね」
偉そうに語っているが、千早は小説と呼べる作品の執筆経験があるのだろうか? 確かに彼女は学生で、多数論文を書いている。
が、自分の研究内容を概念として人に伝える文章と登場人物の機微や風景をなるたけ具体的に読者に伝える文章とではまるで書き方が違うはずだ。
「待ちなさい」と伊織が割って入った。
「千早、あなた、>>156の文章をどんなブラウザで見ているの? 確かにあなたはこれを縦書きのワードプロセッサで書いてるから違和感を覚えないかも知れない。
でもね、この文章だって雑多な2chのレスに紛れたら相当見にくいと思うんだけど??」
伊織の助け船はありがたい。千早ちゃんは専ブラに適度に改行を入れているようだが、これも冷静に考えると不自然だ。
キャラクターの個性もあまり表現できてない気がする。横書きで小説らしく書くのはどのようにしたらいいのだろうか??
「もちろん閲覧する環境に依存するから一概には言えない……だから最初に一つの意見と断ったのだけど……」と、言葉を濁す千早。
――なら、わたしの好きにしていいじゃないか。
春香は不満げに給湯室を去った。
いや、実際書いてみて分かったが小説っぽくやるのは割とチャレンジングな気がするぜ
なおこれは陳舜臣の著書を手本にしました、参考までに
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