過去ログ - アイマスSS練習用スレ
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166:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2012/06/17(日) 20:44:36.60 ID:TPS0TYhMo
そのことを亜美から聞いたのは、4月の下旬のことだった。

事務所にはレッスンから帰ってきた亜美と俺の二人きりだった。

音無さんは昼食をコンビニに買いに行ってしまったため事務所にはいなかった。

亜美は落ち着かない様子で行ったり来たりを繰り返していた。

時折俺の方を横目で見ているのには気づいていたが、俺からは話しかけなかった。

俺はそんな亜美は放っておいて溜まっている仕事をこなしていた。

だから、亜美がせっかく決心して話してくれたことを聞き逃してしまった。

「ねえ、兄ちゃん…………………………なんだけど」

「へー……」

亜美はとうとう痺れを切らして俺に話しかけてきた。

しかし、俺は亜美が話してくれた内容を聞きもせず、ただ目の前の書類を片付けていた。

そもそも子供の相手をしている時間などなかった。

このまま行けば今日も残業になるのは目に見えていた。

疲れているのにわざわざ残業したくないし、好きで残業をしているわけではなかった。

仕事が終わらないために残業することを強いられているのだ。

俺が残業したくない理由はそれだけではなかった。


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