過去ログ - アイマスSS練習用スレ
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381: ◆Xe2ntNU.Lydu[sage]
2013/08/01(木) 01:28:57.99 ID:keryw6vVo
今日千早に会った。彼女は孤高の歌姫と呼ばれ、今では世界からの支持さえ得てしまう。そんなアイドルという枠を超えてしまった女性であった。しかし、そんな事は表面上のことでしかない。

如月千早は“鳥を友とし猫の藁を靡かせPOPなる嘲笑を口にする”という人物であった。

「私は、アイドルですから。ただ、歌だけが取り柄のアイドルですから。たったそれだけですから」

彼女は幼い時、最愛の弟を失った。交通事故である。彼女はそれを自分のせいであると思い込むことで自らを蔑み、深い快感を得ていたのだ。ほんの少しだけおかしな話しである。しかし、彼女にとってはそれが正常であり、不浄のない嘘でもあったのだ。

彼女はどんな人物よりも“正常”で、“無愛想”であった。“愛を燃やして愛を売る”詐欺師なんかより美しくて、正当な人物といえるのだ。

彼女こそが如月千早。人の姉である。

人の姉であるという状況の中。彼女は無愛想な顔で歌に心を注いだ。それは紛れもない嘘であり、美しい愛の現れでもあったし、それが彼女の性癖でもあったのを確実に私は知っていた。

3年前のことを私は思い返す。あれは千早が絶望という嘘でマスターベーションに浸っていた頃であろうか。

そこで私は君に恋をした。

マスターベーションにふける君の不可視の姿が、表情が、瞳が、口が、肌が、肉体が、DNAが、精神が、如月千早が。全部、愛おしく思えた。君のことを考えていると、不吉な笑みと嫉妬が絶えないのだ。

「どんな、音楽をこれから作るの?」

私の愛してやまない如月千早は、ファンには見せない無愛想な顔で、以下の言葉を口にした。

「鳥の作ったLOVE SONG」

「貴女の足」

「私の低俗な愛」

愛おしい。その単語を呟くときの君が愛おしい。私が彼女の親であったなら、産まれたその瞬間から唇を奪ってそのまま全てを犯し尽くしたい。なぜか、それは精神学的に至って正常な答え。

“愛しているから”。

「ねえ春香、あなた馬鹿丸出しね」

「そうかな、千早ちゃん」

さて、バス停での夜は飽くまで続く。百年までも、千年まで続くだろう。君のことを愛しているから。

馬鹿丸出しだ。


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