387:: ◆Xe2ntNU.Lydu[sage saga]
2013/08/01(木) 22:08:15.15 ID:gdJOqFpeo
千早「春香……?」
私はそっと、彼女の名前を囁くようにして呟いた。返答はない。気配さえも感じない。
千早「いない、のかしら……」
薄暗い部屋の中を見回す。しかし、そこには彼女の姿はない。あるのは可愛らしい柄のベッドと、勉強机。それと綺麗に整えられた本棚だけ。
彼女から「今すぐ来て」と電話を受けてやって来たのだが、これではどうしよつもない。帰ろう。
くるりと身体を180度回転させる。そこには彼女が居た。
千早「い、居たの春香?」
春香「えへへ、驚かせちゃおうかなーって思ってたんだけど……」
千早「はぁ、呆れた。まるで子供みたい」
春香「まあまあ……」
天海春香は笑顔だが、少しだけシリアスめいた表情をしているのが分かる。一体どうしたのだろうか。
千早「……それで、今日はどうしたの?」
その言葉に、春香はいわくありげに目を細める。そして、以下の内容を私に伝えてきたのであった。
春香「ギリギリ」
少しの間の後、らしくもなく私たちは二人きりで大笑いした。
“なに言ってんだコイツ”
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