過去ログ - アイマスSS練習用スレ
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8:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[sage]
2012/05/25(金) 04:01:42.34 ID:X/CuwQCZo

夢……、夢って、なんだと思う?

あなたも知ってるだろうけど、私だって以前は人並みに……いえ、
人並み以上に強く、大きな夢を持っていたのよ。
まぁ、『夢』なんていう甘ったるくて、とても耳ざわりの良い言葉じゃなくて……
目標と言ったほうが、当時の私らしかったかもしれないけれど。
……ごめんなさい、話が進まないわね。
とにかくここでは一旦、それを『夢』と表現することにしましょう。

私の夢ってなに?

私の大好きなお姉様は、運命の人を見つけることが夢、だと言っていた。
そのために私はアイドルになったのよ、って、こっそり私に教えてくれた。
お姉様らしい、とても素敵で、幸せな夢。
……こんな風に思えるのも、きっと、誰かさんのせいで私自身が変わっちゃったからかもね。
誰かさんが、誰も頼んでもないのに余計なお節介を焼くから。

そんな言い方、あんまりだって?
そんなことはどうでもいいの、本心じゃないことくらいわかってるでしょう。
どれだけの付き合いだと思ってるのよ……私が言うな、って? 相変わらず細かい男ね。

とにかく! ここで大事なことは、たったひとつだけ。
昔の私が持っていた、小さい頃からの、私の大切な夢は……、もう叶ってしまった。
今度は正真正銘、自分の力でね。

……そうね、もう、あれから一年も経ったんだ。
夢が叶った私は、今度は何を目標にして頑張ればいいのかしら?
情けない話だけれど、今の私には……、それがわからないの。
だから、教えて欲しいのよ。


「ねぇ、あなたはどう思う? 涼」

「うーん……、難しいなぁ。急に夢って言われても……」

「……ま、何にも浮かばないなら、無理して答えなくてもいいわ。元々あんまり期待もしてなかったし」

「あはは……でも、夢子ちゃん。僕が思うに、きっとそれは――」


――あなたはかつて、失くしてしまったはずの夢を、もう一度私に見させてくれた。
自分のことがどうなろうとも構わずに、私のことを救ってくれた。
だから私はついつい、また、あなたを頼りたくなってしまう。

私が、これから一生かけて育てていくであろう大切な夢は、
こんな風に……、やっぱりというか、案の定というか……とにかく。
この時の涼との会話をきっかけに、始まったのだった。


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