93:62 ◆6sOGwos0tc[saga]
2012/05/31(木) 20:08:44.54 ID:H/SWMSSm0
―翌朝―
「……で、これはどういうことでしょうか?」
「いや、だから確かに昨日は響きがベッドで寝て、俺は床に布団を敷いてだな……」
「むにゃ……、ふにゃあ……。なんくるないさ〜………」
「お黙りなさいっ!!」
現在朝7時。現在俺は響と正座させられて、貴音に説教されている。話は少し前に遡る。以下回想
〜〜〜
「……てください。起きて下さい、あなた様……」
俺を呼ぶ声に目を覚ますと、そこには貴音が能面のような顔で見下ろしていた。
「おはようございます、あなた様」
「ああ、貴音か……。おはよう………。もうちょっと寝かせてくれ………」
寝ぼけていた俺はついつい宇宙旅行時の対応をする。貴音と過ごした三週間、全て俺は彼女に起こされていた。俺より
遅く寝るくせに、いつも俺より早く起きるのだ。結局貴音の寝顔を見た事は一度もなかった。
「……えい」
べちゃ
「うおっ!?」
「ぢゅっ!?」
顔の上にハム蔵を乗っけられて、俺は慌てて飛び起きた。……ってあれ?ここ俺の部屋じゃん。どうして貴音がここに
いるんだ?
「目が覚めましたかあなた様?」
「あ、ああ。おはよう貴音。どうやって入ったんだお前?」
「そんな些末な事はどうでも良いのです」
いや、さらりと言うけど不法侵入だぞ。宇宙旅行中も勝手に俺の部屋に入ってたけどさ。
480Res/278.19 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。