過去ログ - 騎士「私のために剣を作れ」 鍛冶屋「いやだ」
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109:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank)[saga]
2012/05/29(火) 23:40:06.95 ID:Ew6JG6VL0

王「・・・・・・そう、か」

王子「あまり驚かないようですね」

王「十分に驚いている。 しかし、どこか当然のように受け止めている自分がいるのだ。 いつか、このような日が来るのではないかと、思っていた・・・・・・」

王子「そうですか」

王「だが、私はお前の兄にしたことを弁解する事はない。 全て覚悟の上で行なった事だ」

王「あの日の選択の下に、今日がある。 私にとっては、それが全てだ」

王「しかし、まさか王家のしきたりを知っていたとは・・・・・・」

王子「私も、出来ることならあんなもの知りたくはなかった」

王子「そうしたら、生きていたのは兄さんだったかもしれないのだから」

王「・・・・・・私を殺したあとで、その後、お前はどうする?」

王子「死んだ後のことなど、気にする必要がありましょうか?」

王「たとえ今こうして刃を向けられていようとも、私はお前の父なのだ」

王子「・・・・・・」

王子「・・・・・・ご安心を」

王子「先に申し上げた通り、私もそう時をおかずして朽ち果てることでしょう」

王「(朽ち果てる・・・・・・? 自ら命を絶つわけではなく、朽ち果てるというのは、どういう言い回しなのだ?)」

王子「毒を、飲むのか?」

王子「毒? ・・・・・・ああ、そうではありません」




王子「私の命は、今日一日を持って幕を閉じるのです。 それが、呪術師との約束」

王「・・・・・・呪術師!? あの呪術師か!?」

王子「・・・・・夜が明ける頃には、私は兄さんの元へと召されるでしょう」



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