過去ログ - 騎士「私のために剣を作れ」 鍛冶屋「いやだ」
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[saga]
2012/05/30(水) 00:33:04.66 ID:B+4cHPkx0
―――王城内 聖堂
王子「父上は、兄さんが居なくなってから数日後に。 私が町外れの修道院へ連れて行かれ、治療を受けたのは覚えていますか」
王「・・・・・・もちろんだ。 あれほど衰弱したお前を見たのは、後にも先にもあの時だけだからな」
王子「そうですね・・・・・・。 診てもらった人物は、高名な修道士だった。 医学、魔法にも長けた優秀な修道士だった」
王子「修道士は、後に呪術師と呼ばれる男でしたが・・・・・・」
王「うむ。 今では考えられないが、多くの者に尊敬され、良く出来た人物だった」
王子「はい。 その呪術師の見立てでは、私の寿命は精神的な影響と、生まれ持った体の弱さ、無理な運動で、そう長くはないと診断されました」
王子「その時の私は、死にたくないという思いで剣術や勉強を取り組んでいた時とはうってかわり、兄さんを死なせてしまった後悔の念から生きる意味を見いだせず、いつ死んでも構わないと思っていた」
王「・・・・・・」
王子「今思い出しても、愚かな考えです。 そんなことを思うくらいなら、私が死ねばよかったのに・・・・・・」
王子「しかし、そんな事を考えていた私に、呪術師はこう言ったんです」
―――このまま君が死んだら、何の為に君の兄は身代わりとなって死んだんだい?
王子「その時呪術師に言われた事で、確かに自分の中に、生きる目的が生まれた」
王子「私の代わりに死んだ・・・・・・私が殺した兄のために、自分がこの国の行先を見届けようと」
王子「そして同時に、同じような事が二度と起こらないようにしようと。 兄を殺したしきたりなど、王家ごと消し去ってしまおうと・・・・・・」
王子「だから私は呪術師に言った。 どんな手段でもいい。 生きていたいと」
王子「呪術師は、そのころから既に魂を操る術を心得ていた」
王子「そして、契約の内容を聞き、私は寿命を伸ばしてもらうことと引き換えに、あるものを差し出すことになった」
王子「二人の間に交わした契約は、誰にも話してはいけないという決まり。 でも、今となってはもうどうでもいいこと」
王「・・・・・・お前はどういったい・・・・・・あるものとは何だ?」
王子「寿命を延ばす契約の代償に差し出すことになったのは・・・・・・私の魂。 “器”の寿命を延ばす代わりに、“中身”を毎日少しずつ、呪術師に支払い続けることでした」
王「・・・・・・っ!?」
王子「その支払いも、満期に達したという事です」
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