過去ログ - 騎士「私のために剣を作れ」 鍛冶屋「いやだ」
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(不明なsoftbank)
[saga]
2012/05/31(木) 01:54:44.21 ID:+P2xMhKD0
鍛冶屋「な、何だ!? 急に力が・・・・・・」
キマイラ「グゥゥゥ」
鍛冶屋「どうしたっていうんだ・・・・・・。 コイツの動きまで、鈍くなっているのか?」
キマイラ「ガァゥ!!」
―――キマイラの突進を受け、鍛冶屋は壁に吹き飛んだ!!
鍛冶屋「ぐあぁ!?」
キマイラ「ガァァ!」
鍛冶屋「それでも、人間一人を殺せるだけの力はあるってか・・・・・・」
鍛冶屋「(やべぇ、今ので肋骨を何本かやっちまったか・・・・・・)」
キマイラ「グワァァァァ!!」
―――キマイラは鍛冶屋の目と鼻の先まで歩み寄る。
鍛冶屋「こ、いつ・・・・・・っ!!」
―――キマイラの喉の奥から、低い唸り声と共に紅蓮の炎がせり上がってくる。
鍛冶屋「・・・・・・ったく、このにゃんころ!!」
鍛冶屋「そんなに俺が食いたけりゃ、腕の一本ぐらい分けてやるよ!!」
―――鍛冶屋はキマイラの開いた口に、右腕を突き入れた!!
鍛冶屋「その代わり、吐き出すんじゃねぇぞ!!」
―――鍛冶屋は突き入れた右腕・・・・・・鋼鉄の義手をキマイラに食いちぎらせ、強引に引き抜く!!
キマイラ「ガガグゥ!!」
鍛冶屋「オラァァァ!!」
―――鍛冶屋は左手に持った金槌でキマイラの鼻っ柱を叩きつけた!!
キマイラの口の中で吐き出すはずであった炎が暴れまわり、喉の奥にあった義手が高温によって溶け出し、キマイラの喉を塞ぐ!!
鍛冶屋「はぁ・・・・・・はぁ・・・・・・はぁ・・・・・・」
キマイラ「・・・・・・ッ、ギ・・・・・・っ・・・・・・」
―――キマイラは呼吸が出来ず悶え苦しみ、やがて、その巨体を沈ませた。
鍛冶屋「はぁ・・・・・・。 くそ、高い代償払っちまったぜ。 師匠が作ってくれた義手が、こんな形で役に立つなんてな・・・・・・」
鍛冶屋「騎士は、うまくやってるか・・・・・・?」
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