過去ログ - 騎士「私のために剣を作れ」 鍛冶屋「いやだ」
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22:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank)[saga]
2012/05/25(金) 15:10:11.97 ID:gccUALEF0
―――街道




騎士「もう既に部隊は動いているから、我らは途中から合流することになる」

鍛冶屋「悪いな、完成がギリギリになっちまって」

騎士「無茶を言ったのはこちらだ。 詫びるなら私の方。 だから気にするな」

鍛冶屋「ああ。 ところで、王は元気か?」

騎士「日々政務に追われてはいるようだが、壮健であられるぞ」

鍛冶屋「そうか。 ・・・・・・王子は?」

騎士「あまり見ないな。 いや、見なくなったと言うべきか。 以前であれば、大衆の前にもよく顔をお見せになってはいたんだが」

鍛冶屋「体調でも悪いのか?」

騎士「そういった話は聞かないな。 そうであったとしても、我らのような者にまで、そのような情報は入ってこない」

鍛冶屋「だろうな」

騎士「何か気になる事でも?」

鍛冶屋「いや、なんとなく聞いただけ」

騎士「・・・・・・お前はお会いしたことでもあるのか?」

鍛冶屋「ははっ、まさか。 一介のボロ鍛冶屋には縁のない話だ」

騎士「ふふ、だろうさ」

鍛冶屋「・・・・・・お前から見て、今の国はどうだ?」

騎士「平和だな・・・・・・。 魔王が倒された今の世界は平和そのものだ。 遠方の国では、流星が城に落ちたなどと言う話もあるが、被害もそれほど大きくはなく、魔王とは関係ないという話だ」

鍛冶屋「だがそうなると、あんたらの仕事は極端に少なくなるんじゃないか?」

騎士「そうでもない。 魔王が倒れたと言っても、魔物の絶対量が減ったわけではないんだ。軍隊縮小の話は出ているが、まだまだ先の長い話だ」

鍛冶屋「先が長いと言えば、本隊とはどれくらいで合流できるんだ?」

騎士「馬を全力で飛ばして急げば夜中。 急がなければ、二日後だな」

鍛冶屋「・・・・・・けっこうあるな」


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