過去ログ - 騎士「私のために剣を作れ」 鍛冶屋「いやだ」
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24:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank)[saga]
2012/05/25(金) 15:27:15.00 ID:gccUALEF0
―――街道 夜 



騎士「鍛冶屋、ずっと気になっていたんだが」

鍛冶屋「ん?」

騎士「その棺桶・・・・・・もとい、道具入れの中には何が入っているんだ?」

鍛冶屋「言っただろう。 鍛冶道具だって」

騎士「それにしては、大きすぎやしないか?」

鍛冶屋「そうだなぁ。 まぁ俺の扱う物は、人より少し大きめだから仕方ないんだ。 師匠からのお下がりだし」

騎士「貴様の師匠というのは、どういう人なのか、聞いてもいいか?」

鍛冶屋「別にこれといって特徴のない男だったよ。 普通と違うところがあるとしたら、背丈が俺の倍位はあったかな。 いや、三倍か?」

騎士「これ以上ないほどの特徴だと思うが・・・・・・」

鍛冶屋「そんな師匠が使ってたものだから、サイズが少しばかりでかいんだよ。 俺もその道具で慣れてきたから今更人並みの道具を使う気にもならないし、かえってこっちの方がいい時もある」

騎士「ほう・・・・・・」

鍛冶屋「ほとんど見よう見まねで鉄を叩いてた。 道具なんて重すぎて、ガキの頃は扱えなかった」

鍛冶屋「それでも、あの人の鉄を打つ姿が格好よくてなぁ。 絶対に諦めるなんて事は無かったんだ」

騎士「・・・・・・いい顔で話すのだな、師匠のことを」

鍛冶屋「あぁ? やめてくれよ。 あんな頑固オヤジ、思い出すだけでも拳骨の威力が頭に蘇ってくるぜ」

騎士「ふふ、そうか」

鍛冶屋「・・・・・・お前、絶対信じてないだろう」

騎士「何を言うか。 隣人を信じることも出来ずに何が騎士か」

鍛冶屋「ああそうだな。 あんたはそんな感じだ」

鍛冶屋「(しょっちゅう人に騙されていそうだ)」

騎士「・・・・・・何だ?」

鍛冶屋「いや、それがあんたの美徳なんだろうな」



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