過去ログ - 騎士「私のために剣を作れ」 鍛冶屋「いやだ」
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25:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank)[saga]
2012/05/25(金) 15:43:37.11 ID:gccUALEF0


―――王城 地下牢


牢屋番「ん? この様な所に誰だ・・・・・・」

王子「・・・・・・」

牢屋番「お、王子!? 一体どうしたのです!?」

王子「牢屋番か」

牢屋番「はい。 あの、まさか、お一人ですか? 護衛も付けずに・・・・・・」

王子「すまない」

牢屋番「あ、いえ、出過ぎたマネを致しました。 お許しください」

王子「いいんだ。 君の言う通り、間違っているのは僕のほうだ」

牢屋番「王子、お体の方はよろしいのですか? あまりお顔を出さなかったようですが・・・・・・」

王子「ああ、大丈夫。 少しくらいなら、こうして歩き回っても支障はないよ」

牢屋番「あ、いや・・・・・・ですが・・・・・・」

王子「ところで、君はいつも、ここを一人で見ているのかい?」

牢屋番「普段は三人体制なのですが、此度の討伐に向けて城内の人手が足りなくなったこともあり、本日は私一人です」

王子「逞しいな」

牢屋番「いえ、職務ですので。 あと定期的に交代も入りますし、それに、この堅牢な牢獄からは絶対に誰も出れないでしょう」

王子「職務に忠実なのはいいことだ。 ということは、この国でもっとも牢内のことを詳しく知っている一人でもあるわけだ」

牢屋番「そう、なりますが・・・・・・」

王子「では、翌週に死刑が執り行われる罪人の事は知っているな?」

牢屋番「知っているもなにも、この国でそれを知らない民がいますでしょうか」

牢屋番「占い師とその身を偽り、関わった者の精気を吸い取る。 事が大々的に起こったことではないという事もあり、被害者の総数は、今だ検討もついていないとか・・・・・・」

王子「ああ。 分かっているだけでも、小さな村の幾つかが廃れ、消えていったという話だな」

牢屋番「捕まった時にはその所業もあり、国中にその話が広まりました」

王子「そうだな。 もしかしたら、私よりも有名人かもしれない」

牢屋番「お戯れはよしてください。 奴は王子様とは違いすぎます」

牢屋番「牢に入っている今とて、油断ならぬ相手です」






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