過去ログ - 騎士「私のために剣を作れ」 鍛冶屋「いやだ」
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30:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank)[saga]
2012/05/25(金) 17:16:12.03 ID:gccUALEF0

―――砦 朝




騎士「では行ってくる。 貴様が詩でも創作している間に終わらせてくるぞ」

鍛冶屋「俺にそんな高尚な趣味はねぇ」

騎士「だろうとも」

鍛冶屋「存分に腕をふるってこい。 その為の、お前の剣だ」

騎士「・・・・・・ああ」

鍛冶屋「くれぐれも、魔物以外を斬ったりするなよ」

騎士「留意しよう」

鍛冶屋「万が一にもありえないだろうが、無事に帰ってこいよ」

騎士「擦り傷すら負わないさ」

鍛冶屋「だろうな」

騎士「それに、私ほどのものになると、そう簡単に傷を負うことも許されん。 矢の一本でも腕を掠めようものなら、士気が大きく下がる」

鍛冶屋「重役ってのは面倒臭いな」

騎士「しかし、誇らしくもある。 私は今の自分が好きだ」

鍛冶屋「そんな笑顔で言うってんなら、そうなんだろう。 羨ましい限りだ」

騎士「貴様は違うのか?」

鍛冶屋「いいや、超気にいってるよ。 好きな事やって、暮らしていくってのは万民が望むことだろ」

騎士「ほう。 鍛冶とはそれほどのものなのか?」

鍛冶屋「最高だな。 俺の天職じゃないかと思う」

騎士「天職か・・・・・・」

鍛冶屋「鉄を打つ音も、散る火花も、出来上がった物も。 全てが俺の心を満たしてくれる」

騎士「・・・・・・」

鍛冶屋「きっと俺は、死ぬまで鍛冶屋なんだろう」


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