過去ログ - 騎士「私のために剣を作れ」 鍛冶屋「いやだ」
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75:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank)[saga]
2012/05/27(日) 21:28:31.50 ID:LPwFKio70

鍛冶屋「・・・・・・ったく、遅いぞ騎士」

騎士「む、これでも急いだ方だぞ」

――― 一瞬の静寂のあと、砦のいたる所から歓声の声があがった。

兵士「ありがとうございます騎士様!! そして、鍛冶屋さんも!!」

兵士長「いや〜、それよりもよく無事だったな。 うまくやると言っておいて、ろくな説明もなかったから焦ったぞ」

兵士「そうですよ。 よくぞご無事で」

鍛冶屋「まぁ、ちょっと髪が焦げたかな」

騎士「遠目からもあの爆発は分かったが・・・・・・一体あれは何だったんだ? 砦中の火薬を使いでもしたか?」

鍛冶屋「あれか? あれは小麦粉を使った、ただの粉塵爆発だ」

兵士「粉塵爆発・・・・・・ですか?」

鍛冶屋「保管庫を見た時、密閉された空間と小麦粉をみて、ピンと思いついたんだよ。 昔、師匠と鉄鉱石を取りに行った時にどんな物か、話だけは聞いていたからな。 小麦粉でも起こるってのは知ってた」

騎士「聞きかじった知識だけで・・・・・・」

鍛冶屋「ああ。 あとはアドリブ」

兵士長「アドリブだって? あれがか?」

鍛冶屋「上手くいくんじゃないかなぁって思ったんだよ」

騎士「お前は、その爆発のまっただ中にいたんじゃないのか?」

鍛冶屋「いたよ。 まぁ、キマイラと接触する前に、ちゃんと深い塹壕を掘って、爆発する瞬間は料理用に使うでかい鉄板を上からかぶったから無事だった。 ただ、酸欠になりそうだったけどな」

騎士「塹壕だと? 兵達皆で掘ったのか?」

鍛冶屋「俺だけだよ。 そんな皆で一斉にやってたら、誰が大砲と矢を打つんだよ」

騎士「そんな、馬鹿な・・・・・・」

兵士長「・・・・・・いや、鍛冶屋なら出来るな」

兵士「はい、鍛冶屋さんになら・・・・・・一瞬じゃないでしょうか」


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