111:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/05/28(月) 18:58:01.42 ID:sFbrFP09o
「あれ?」
ふと後ろから声がした。幼馴染が、げっ、という表情で振り返る。
けばけばしい茶髪。桃色のそっけないピアス。ショートパンツにタイツにブーツ。黒いジャケット。
俺はその姿に見覚えがある気がした。
「先輩」
と幼馴染が声をあげる。同じ学校の上級生なのだろうか?
「なにやってんの? 修羅場?」
先輩(仮称)はポテトとハンバーガーとチキンナゲットと飲み物のカップが乗っかったトレイを持ったまま立ち止まった。
男二人に女一人では、そういうふうに見えなくもない……のだろうか? ついこないだもこんなことを言われた気がするが。
幼馴染はまずいことになったという表情で先輩の方を見ている。俺は彼女がなぜ動揺しているのか分からなかった。
「特になんでも」
「特に何の用事もなく、あんたが男子と、それも二人と、マックでお食事ですか?」
先輩は小馬鹿にしたように笑う。俺は幼馴染の動揺の意味が少しだけ理解できた。
相手の態度を無視して、好奇心を隠そうともしない。開き直っている。なぜだか厄介な女が多い。
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