13:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/05/25(金) 02:55:25.84 ID:+LQnK3JMo
そんな具合なので、冬になると、毎年自然に妹との距離が近付く。
みかんを食べたりお茶を飲んだり、マリオパーティをしたりマリオカートをしたりスマブラをしたりする。だいたい負ける。
気付けば季節は秋を通り越し、冬である。冬って言ったら寒い。寒くなったらコタツだ。コタツこそが冬であった。
すべてはコタツ神のおぼしめしであった。
つまり、何もかも、コタツ神が俺に与えた幸運な、あ、いや、不幸な事故だったのである。
事故、そう、事故。結果なにが起こっても、俺の意図せざるところであった。
妹は、コタツで学校の課題を済ませてソファに身を預け、眠っていた。そんな夜。
俺はやっていたゲームに飽きて、電源を落とした。テレビを消すと、部屋は耳鳴りがしそうに静かになる。
妹の寝息がやたら近くに感じられる。もし妹じゃなかったら発情している距離だ。
呼吸のたびに、胸が上下する。なんとはなしに眺めていると、妙な気持ちになる。
別に変な意味ではなく、なんとなく、不思議な感覚だ。好奇心に近いが、ニュアンスが違う。
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