130:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/05/29(火) 14:22:29.91 ID:av387bn2o
俺はほとんどやけになっていた。もう知ったことか、と思っていた。
幼馴染は少しでも自分の望ましい方向に話が動くように努力を続けた。
それは悪趣味なたくらみというよりは、達成するべき目標があるから、という雰囲気だ。
実際、彼女は、自分の思い通りに人を動かすことに快感を覚えるような人間ではない。
ただやり口がひたすらに回りくどい。それもそろそろ終わるようだった。
「タカヤくんとは知り合いになれたわけだし、これならいつでも単純な手段がとれますから」
彼女はうんうんと頷いて言った。
たしかに、これで彼女の友人とタカヤを引き合わせることは決して困難ではなくなったはずだ。
だが、彼女はそれ以外の問題を無視している。
俺たちはタカヤに嘘をついている。俺と幼馴染は付き合っている、と。
そうすることで、幼馴染は自然とタカヤに会う機会を増やせたのだ。
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