181:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/06/01(金) 20:08:09.92 ID:ymXqud5po
昼食を一緒にとるようになってから、タカヤと俺との関係はごく普通の友人同士と言えるくらいまで接近していた。
もしタカヤが自分の弱点を克服しきったあとも、付き合いは続くかもしれない。
そのこと自体はかまわないのだが――そうなったとき、俺は幼馴染との関係を、彼にどう説明すればよいのだろう。
タカヤに本当のことを言えばいいのだろうか。それとも嘘を突き通せばよいのだろうか。
いずれにせよ、そこには間違いなく自業自得としか言えないような問題が発生する。
俺自身、タカヤに悪感情を抱いていないことを含めて、ひどく面倒な話になる。
仮にすべてが思惑通りに運んだとしても、『そのあと』のことを考えると、ひどく気が重い。
身から出た錆というのは、こういうことをいうのだろう。だからもう少し考えて行動しろというのだ。
「なんか落ち込んでる?」
タカヤ姉は俺に向かって首をかしげた。かわいい人だ。俺があと五歳若かったら惚れてた。
……あと五歳若かったら小学生だ、俺は。
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