257:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/06/05(火) 14:42:28.06 ID:MUw0mT8io
「もちろん、冗談です」
彼女は言いながら膝の上の弁当を箸でつつく。俺たちは昨日と同じように中庭で昼食をとっていた。
俺たちが参加しなくなっても、先輩はタカヤとモスの二人を昼食に誘っているらしい。
新聞部の部室で、先輩と一緒に食事をとる二人を想像すると、なんだか申し訳ないような気持ちになった。
特に気にかかるのはモスだ。タカヤにとっては都合のいい話だろうが、モスには何の関係もない。
……よくよく考えれば、あいつはどこにいてもそこそこ上手くやる奴だし、大丈夫なのだろうけれど。
そうなると気にかかるのは「みー」の方なのだが、幼馴染からその後のことは教わっていない。
俺は多少ためらったが、どうしても気になって、結局訊ねることにした。
「みーは?」
「なにが?」
彼女はアップルジュースのストローから口を離して訊き返してくる。
「昼。誰かと一緒なの?」
ああ、と彼女がうなずく。
「他の友だちと一緒です」
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