263:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/06/05(火) 14:45:35.84 ID:MUw0mT8io
やがて俯いたかと思うと、肩を震わせ始める。くぐもった息がもれる。笑っていた。
「……笑いごとじゃないんだ。俺にとっても妹にとっても」
「すみません。でも、自業自得」
言いかけて、彼女の呼吸が笑いに乱される。俺は言わなきゃよかったと後悔した。
「たしかに、重大な問題ですね。普通に」
言葉の割には軽い口調で、彼女は言った。
「妹ちゃんとしても、嫌でしょうね、それは」
「そりゃ、そうだね」
「ていうか、それであの態度だったら、優しい方ですよね」
「……うん、まぁ」
「親に報告されて家を追い出されても文句は言えないです」
「……ですよね」
俺は頭を垂れるしかなかった。
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