39:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/05/26(土) 00:58:39.01 ID:r4TzUWFEo
「いや、待て。誤解だ」
状況に気付いたモスが説明しようとしたタイミングで、廊下からいくつもの足音がやってくる。
言い訳している時間はなさそうだった。
俺は咄嗟に子犬系男子を廊下に連れ出して説明をしようとした。
が、教室に入ってきた新しいクラスメイトが彼に話しかけてしまった。俺は声を掛けるタイミングを失う。
教室は徐々に騒がしくなっていく。モスがぽつりと呟いた。
「どうするよ。俺らの学生生活」
俺はうなだれた。
「ほんとうに申し訳ない」
今度ばかりは謝るしかなかった。本当に今度ばかりは。いつだって俺は彼に迷惑ばかりかけている。
「いや、仕方ない。妙な噂が流れても、ちゃんと説明すれば分かってもらえるだろ。……たぶん」
たぶん。彼は祈るような口調だ。俺は胃が痛くなりそうだった。
廊下を伝って、他の教室からもざわめきが聞こえてくる。
どうやら一日が始まるらしかった。
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