409:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/06/11(月) 19:43:43.56 ID:PtNcRsDDo
「どこかに寄ってく?」
俺は訊ねる。妹は答えなかった。
「ねえ、何があったの?」
「何かって?」
うるせえよ、と俺は頭の中で毒づく。
いいかげんガタがきている。限界なのだ。道化の真似事なんて。
所詮猿真似だった。なんにも上手くいかなかった。誰のせいだ? 俺のせいだ。
俺は自分なりに一生懸命やった。でも「自分なりに」なんて言葉は何の意味もなかった。
そんなもんじゃどうにもならなかった。自意識過剰の上から目線。
何をどう逃れようとしたって、結局俺は、俺はゴミみたいに生きてゴミみたいに死ぬしかないのだ。
考え事はやめたはずだった。
不意に、妹が俺の額をぺちりと叩いた。
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