432:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/06/12(火) 14:04:36.88 ID:7Trnb00oo
「いいじゃないですか、べつに」
彼女の表情には、怒りにも似た焦りの影が映っていた。
「なにが?」
と俺は訊き返す。彼女は押し黙った。
別にいじめる気はなかったのだけれど、お互い思うところが多すぎて、話がややこしくなっているのかもしれない。
「まぁ、いいか。別に」
俺の言葉に、幼馴染はほっとしたようにも、がっかりしたようにも見える顔をした。
「準備するから、下で待ってて」
言って、俺は制服を掴む。窓の外はおそろしく白い。
冬休みはもうすぐだ。そろそろ雪が降るのだろう。
嫌な予感がした。
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