565:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/06/18(月) 22:17:52.10 ID:dbwfJx5Ro
「いや、いろいろと問題とか、障害があるだろうっていうのは分かるけどさ」
モスはあっさりと言う。
「でもお前、好きなんだろ?」
俺には返す言葉がない。溜め息すら出てこない。
自分が呆れているのか、感心しているのかすら判然としなかった。
「だったらいいじゃないか」
モスは言葉を重ねる。本当に、こいつは無責任なことを言っている。
俺はやっとの思いで口を開き、絞り出すように言葉を返した。
「あのさぁ、普通、引くだろ。義理だろうとなんだろうと。なんでお前、そんな平然としてんの?」
「お前こそ、何をいまさらなことを言い出してるんだよ」
「普通の人はそうかもしれないけど、俺はそうじゃないってだけだ」
俺はようやく溜め息をついた。
俺は今までいったい何をやっていたんだろうか。
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