6:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/05/25(金) 02:52:15.57 ID:+LQnK3JMo
間近で、何かが弾けるような音がした。一瞬遅れて、缶が地面を跳ねる音だと気付く。炭酸が音を立てて夜道に噴き出た。
飲みかけの缶を投げたのだ、こっちに向けて。さっき買ったばっかりだろうに、もったいない。
おいおい、コーラ掛かったらどうするつもりだよ、べとべとになっちゃうだろ。……なんて場合じゃない。
むしろ気にするべきは、「当たったらどうするつもりだよ」である。
そして彼らは「当てるつもりなんだよ馬鹿野郎!」と言うに違いない。
俺が悪かった。
マジで。
普段は小鹿のように無害だから見逃してほしい(鹿って害獣だっけ?)。
慣れないことはするもんじゃない。マジで怖い。
陸上部で鍛えた足がなければ、とっくに追いつかれていただろう。
膝はズキズキ痛むけれど、逃げないわけにはいかないのだ。
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